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[楚蓮香]

上村松園(しょうえん)【日本】| 大正3年(20世紀)

楚蓮香図画像             

中央に中国風の衣服を着た女性が佇んでいます。この女性は、楚蓮香という、中国唐時代の長安一の美女と言われた伝説上の女性です。芳香をはなち、いつも蝶が周りについて回ったとも言われます。楚蓮香が描かれる際には必ず蝶が伴い、本画でも三匹の蝶が楚蓮香の周りに羽ばたいています。

本画を描いた上村松園(1875~1949年)は女性画家です。生涯、理想の女性を描くことに情熱を傾け、清らかで澄み切った美人画を多く残しています。
本品は落款「甲寅七月写於棲霞軒」から大正3年に描かれたものと分かります。

     
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